今年の天皇賞(秋)を予想するにあたり、昨年の覇者であるスピルバーグを抜きにして語る場面が非常に多いように感じられます。
天皇賞といえば日本のG1レースでも最高峰と言われ、かつては天皇賞での優勝は競走馬としてのゴールであるとされ、再度天皇賞に出走することは認められていなかった時代もありました。勝ち抜き制度といって1981年から廃止されており、30年以上前の話ですので当時から競馬に親しんでいた方は、若くとも50代という計算になります。
そんな勝ち抜き制度も今は昔、生まれる前の出来事だという方も少なくはないでしょう。とはいえ、天皇賞を2勝した馬は多くはありません。秋天連覇は’02, ’03のシンボリクリスエスのみで、勝率が低いというのもありますが、やはりスピルバーグの今年の戦績がイマイチなのが原因でしょう。
ジャパンカップのあと今年の始動は若干遅目の4月産経大阪杯ではラキシス、キズナ、エアソミュールの後塵を拝す4着、その後イギリスへ出向きプリンスオブウェールズステークスへ出走するも6着、その後天皇賞へ駒を進めるべく前哨戦の毎日王冠に出走し10着、と少しずつ着順を落とし、話題にするべき部分がありません。
2014年はずっと調子が良かっただけに、今年の不調だけでノーマークにするのはいかがなものかと思う部分もありますが、陣営のコメントも煮え切らない部分が多く、当日パドックでどうしても買いたくなるようなパフォーマンスを見せてくれないかぎりはこのままノーマークのままでもいいんじゃないでしょうか。