前売りオッズで二強を抑えディサイファが人気となる2つの理由とは?

天皇賞(秋)2015年の今回は今年重賞5勝を挙げるラブリーデイと荒れっぽいところもあるが強烈な逃げで勝ちを積み重ねてきた人気馬エイシンヒカリによる2強対決然とした雰囲気をメディアが漂わせている感はありますが、なんと2日前の本日段階ではJRAの公式発表によるところ、1番人気ディサイファ4.2倍、2番人気ラブリーデイ4.6倍、3番人気エイシンヒカリ5.9倍となっています。

ディサイファ、ラブリーデイの差は僅差でありますが、エイシンヒカリは若干2頭に水を開けられているような印象です。みんな逃げ馬に期待はするものの、お金を出すのはちょっと躊躇といったところでしょうか。

距離適性

エイシンヒカリのキャリアに2,000mでの勝ちは2レースありますが、1600万下とOPでどちらも重賞ではありません。前哨戦の毎日王冠で勝利したとはいえ、200m伸びる本番では毎日王冠に出走しなかった強豪筆頭としてラブリーデイなど、さらに逃げ切るのが難しくなってきます。そういった不安要素もあり、エイシンヒカリの評価が若干低いのではないか、という見方があるのでしょう。

さらに言えばディサイファの近4走成績は[2-1-1-0]と絶好調なのは良いとして、2勝は2,000m、2着、3着となったレースは共にエイシンヒカリが勝っているのですが、どちらも1,800mということで、戦績で言えばエイシンヒカリ>ディサイファになるのですが、距離適性も加えるとディサイファ有利なのではないか?

枠番

過去10年の歴史を振り返ると、1枠(ディサイファ)からの優勝は3回と最多であり、4枠(ラブリーデイ)は1回、5枠(エイシンヒカリ)は0回です。枠順をみると1, 2枠の内枠で5回、6, 7枠と外側が4回、4枠1回ということで、端が有利、中程が不利というデータになっています。ラブリーデイ(4枠)、エイシンヒカリ(5枠)と見事に不利な展開を強いられそうな予感があります。

以上、距離適正、枠番の2つの理由からディサイファが推されているのではないかと思います。それでも、ラブリーデイに対するアドバンテージは枠番のみで、まだまだディサイファ圧倒的有利という感じはありません。反面、逃げを打つエイシンヒカリはあっという間に訪れる最初のコーナーの前に外枠から先頭に立てなければ、大きな距離のロスを強いられるか、前に行けない苦手なレース展開をしなければならなくなり、どちらにせよ不利なレースが待ち受けているでしょう。

サイレンススズカの再来とも評されるエイシンヒカリが、サイレンススズカの命日に開催される天皇賞を優勝するというのが一番ドラマ仕立てとしては盛り上がりますが、実のところの2強争いはディサイファVSラブリーデイで決まりそうです。

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